「一次元の挿し木」at 星乃珈琲店

ツキ子、更年期に苦しむ女50代。

最近スマホのスクリーンタイムの平均が3時間近くになっているのを確認し、正直驚いた。

隙間時間に何とはなしにスマホをいじって、積もり積もってこの有様。

転職したばかりで気持ちに余裕が無く、何も考えずに眺めていられるものに依存してしまっているんだな~、と自己分析。

若い子ならいざ知らず、人生後半戦に入った50代で、この時間の使い方は相当マズいのでは・・・

 

ぼーっとソファに座ってスマホを見ている代わりに、本を読めばいい。

でも家で読む気がおきない。

やっぱり私は外で読みたい派なのである。

 

 

~カフェのお供本~

「一次元の挿し木」

(著者:松下龍之介 出版社:宝島社)

 

〈あらすじ〉

大学院の研究室で遺伝人類学を学んでいる七瀬悠(はるか)。

そんな悠の母親は「樹木の会」という宗教団体の熱心な信者であった。

彼女は後に日江製薬の代表取締役・七瀬京一と再婚する。

悠は親同士の再婚によって血の繋がりの無い妹の紫陽(しはる)と出会ったが、4年前のある日、彼の前から突然紫陽は姿を消してしまう。

悠はひとり、失踪した彼女を探し出そうとしていた。

 

そんな中、インドのヒマラヤ山脈にあるループクンド湖で発見された200年以上前の少女の骨が紫陽のDNAと一致する。

悠は驚愕し、遺伝人類学の教授である石見崎の家に出向いたところ、彼は無残な姿で何者かに殺されていたのだった。

 

紫陽とループクンド湖の骨のDNAの一致に端を発し、多くの人間が運命の歯車に巻き込まれ、どんどん謎が深まっていく読み応えのあるミステリー。

 

〈感想〉

山田涼介くんが主演で7月にドラマ化されるとのこと。

この小説を読み終わって、「映像化したら絶対面白そう!」と素直に感じた作品だった。

「このミステリーがすごい」の大賞を受賞した極上のミステリーであるが、悠という美青年と、親の再婚によって出会った美しい義妹とのラブストーリーとしても充分楽しめる。

恋愛を軸に映像化したら、全く違うエンターテインメント作品として期待出来そうだ。

 

重要な登場人物の一人である石見崎唯に注目しておきたい。

ネタバレになるので詳細は書けないが、悠と共に事件を追っていく石見崎教授の姪だと名乗る唯の役割は、この作品において非常に大きいと思った。

唯と一緒に行動をするうちに、思い詰める性格で、ともすれば孤独になりがちな悠の暗い影の部分に、不思議と光がさしていく様な感じがするのだ。

ドラマ化するにあたって、その辺りがどう演出されるのかも気になるところ。

 

評価:★★★★★

 

 

 

 

本日は星乃珈琲店

星乃珈琲店に入ったのは初めて。

店舗は何度も見かけていたが、なんとなく通り過ぎていた。

が、今回午後の時間がぽっかり空いたので、お昼ご飯をゆっくり食べる目的で一人で来店。

オープンから10分程過ぎたばかりだった為、店内に人はまばらだった。

ショッピングモール内にある店舗にも関わらず、案内された奥の席では外の音は全く気にならなかった。

 

メニューを決めて、注文した後の待ち時間の間、本に集中。

物語の序盤、ループクンド湖の骨のDNAが紫陽のものと一致するというゾクゾクする展開に引き込まれる。

テーブルにはパーテーションがあり、照明は明るすぎず落ち着いていて、本の世界に没頭するには最適。

 

と、そこに注文した「窯焼きふわふわスフレドリア」と星乃ブレンドが運ばれてきた。

まずスフレドリアのあまりのボリュームに驚き、次にスプーンで突いたその感触に衝撃を受けた。

ふわふわのスフレが溶けるように崩れ、中の熱々ドリアが顔を出す。

ご褒美ランチ(なんのご褒美かは置いておいて)に、また食べに来ようと心に誓ったのだった。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。